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騒動

またまた一か月すっぽり抜けてしまい久しぶりの更新です(^_^;)
8月は暑かったですが、昨年に比べればクーラーを消せる時間が長かったように
思います。散歩も朝早く夜遅く出ればそんなに苦労はありませんでした。
これからは残暑があるとはいえ、次第に涼しくなりますからワンコたちも楽になりますね。


さてさてこのポスター結局貼らずに済んだのですが、エル姉の保護癖(?笑)
また出ちゃったの巻、ですよ(T_T)

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数日前の夜、家から車で15分ほどの場所に用事で出かけたエル姉は、車道中央に
ボケ~とたたずむワンコを見つけ、車にひかれては大変!と道路に飛び出て、行きかう
車を手で制止し携帯ストラップのひもをワンコの首にかけて歩道に誘導したのでした。
大変手入れの行き届いた柴ちゃんだったので、エル姉は飼い主がすぐに迎えに来る
だろうと判断し、警察に連絡して保護してもらったのでした。
警察では、2~3日は面倒を見てもらいその後に保健所へ引き渡しということだったので、
もし保健所に引き渡すことになった時は自分に連絡をくれるようにお願いして、その日は
帰ってきたのでした。

ところが次の日の午前中に警察から電話がかかってきて、もう午後には保健所が
引き取りに来るとのこと!話が違うと駆けつけたエル姉ですが、保健所で数日間
おいてもらえるのかと思いきや、混んでいるのですぐ処分されてしまうかもしれないと
告げられたのです。そこでエル姉は自分が預かって飼い主さんが現れるのを待ち、
それでもだめなら里親を探すしかないかと思ったのですが、なんと!、もしエル姉が
預かることにすると、3か月間はワンコを手元に置いておかなければならないという
規則があって、その期間は里親に譲り渡すことはできないというのです。
エル姉は訴えました。もし自分が預かりを取り下げれば数日間の命も保障されない
というのに、なぜ自分が善意で預かったら3か月も置いておけというのか?
矛盾していないかと。でもいくら抗議しても規則は規則なんですよね・・・。
ワンコはあくまでも法律では「拾得物」扱いなのです(>_<)

自分が連れて帰らなければ命が奪われる可能性ある、しかし、連れて帰れば
3か月間面倒を見なければならず、しかも、昼間によく見ると柴ちゃんは目の奥も白く
けっこうなお年のようだから、そのあと里親が見つかるという保証もない。
ならば自分はこの子が天寿を全うするまで面倒を見れるのか?それはあまりにも難しい。
そんな葛藤の中仕事の時間は迫ってくる。でも、結局見捨てられずに、エル姉は
預かり書に署名をし、泣く泣く引き取る決断をしてしまったのです。
帰りにエルのかかりつけの獣医さんに寄り、エルに移るような感染症やノミダニ等の
存在がないかどうかの診察をお願いし、仕事が終わるまで病院に預かって
もらいました。そして仕事が終了した夜に我が家に連れ帰ってきたのでした・・・・・。

まずは飼い主さんが名乗り出てくれることを祈ってポスターを作りました。
しかし、もし飼い主さんが現れなかったときは、3か月の時間をどうやって面倒を
見ればいいのか。エル姉も自分のことで手一杯です。私もエルがいます。
ならばシェルターを持つ保護団体さんにお願いすればよいのだろうか。
しかし、保護団体さんもその方たちの目の前の動物たちを助けるので手一杯ですから、
突然ワンコを差し出して「よろしくお願いします」なんてことは簡単に言えることでは
ありません。もしそれをお願いするならば、エル姉もまたボランティアとして
活動をお手伝いすべきでしょう。でも、エル姉がそのお手伝いに参加するには、
今の生活を相当変えなければなりません。そこまでのことが自分にできるかできないか、
それを考えるとき、エル姉は保護することの責任の重さを本当に思い知った
ようでした・・・・。

家の中は重い空気が流れていました。もし大事に飼われていたワンコなら、家から
いなくなったらすぐにでも警察や保健所に連絡するはずなのに、届け出がない
ということは捨てられたのではないか?飼い主さんが現れないような気がして、
私の頭の中もどうしたらいいのか混乱していました。

しかし、次の日のことです!飼い主さんからエル姉の携帯に連絡が入ったのです!
飼い主さんの話では、洗濯物を取り込んでいる間に家の中から出て行ってしまった
そうで、家の周りを探していたとのこと、いよいよ見つからないので、近隣の保護された
動物の情報をまとめて取り扱っている機関に連絡してみたところ、エル姉が預かっている
情報にたどり着いたのだそうでした。本当に本当に良かった!!!
エル姉も重圧から解放されて心から安堵していました。

今まで何度もエル姉の保護癖には悩まされましたが、たまたま最悪のケースに
至ることなく解決してきました。ただ、それは本当に運が良かっただけのことで、
実際動物の保護には多大なエネルギーと覚悟が必要です。私達の処理能力を
超える出来事が持ち込まれれば、必ず大きな苦悩や痛みが伴うのです。
今回の出来事で、エル姉は、自分の今の状態では責任を持ってワンコを保護する
ことは難しいことを痛感したと言っています。
それをわかってくれたのは良かったことだとは思い入ます。
しかし一方で、私はエル姉の、弱いものをなかなか見捨てられない、見て見ぬ振りが
できない、計算づくではない本能に近い優しさを否定しているような気持ちにも
なるんです。道路上で迷い犬を見つけたとき歩道まで誘導して、そしてその後
どうするのが正解だったのでしょうか。「早くお家に帰りなさい」と声をかけてそのまま
そこに置いていけばよかったのでしょうか。本当はワンコ全頭にマイクロチップの
埋め込みが義務付けられていればこんな心配はいらないのですが。
難しいですね・・・・無難に生活するということは、ある意味感受性を鈍く
しなければならないのかもしれません。


少ししんみりした日記になりましたので最後にエルのおバカさん画像を一枚(*^_^*)
うっかりパンの袋を奪われ数々の交渉にも応じてくれず、絶対離すもんか!!と
私達をにらみつけているエルです。結局エル姉の登場で奪い返しましたよ♪
ちなみにエル姉の部屋に数日間居候をした柴ちゃんに対してエルはホント無関心を
装っていました(・・;)たぶんエル姉の部屋からいろいろな動物の匂いがしてくるのは
いつものことだと思っているのでしょう。でも、柴ちゃんが居なくなった後のケージを
相当の勢いで嗅いでいました(笑) 今にもエル姉の部屋にマーキングしそうな
雰囲気だったので部屋から出しました。本当はエルなりにすねていたのでしょうね♪

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by ellemaman | 2011-09-02 00:14  

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